AURO本社

AURO(アウロ)社について

AURO社はドイツ北部のブラウンシュバイク市にある自然塗料のパイオニアメーカーで正式名称は“AURO Pflanzenchemie AG”(アウロ・プランツェンヘミー・アーゲー)、日本語にすると「アウロ植物化学株式会社」となります。名前が示すとおりAURO社では植物化学のスペシャリストが集まり、最先端の知識と技術を応用して、天然原料だけを使った様々な製品の開発・改良を行っています。

  • Dr.Hermann Fischer
    Dr.Hermann Fischer
    company founder
  • Edwin Hribek
    Edwin Hribek
    CEO
  • Helmut Nieder
    Helmut Nieder
    Production&Safety
  • Matthias Licht
    Matthias Licht
    Head of Laboratory
  • Dr.Markus Lettau
    Dr.Markus Lettau
    Research&Development

沿革

  • 1984年現所在地にて全製品の生産を開始
  • 1993年日本市場参入
  • 1994年塗料メーカーとして初めてEUの統一規格に則った環境報告書を発行
  • 1996年雨水を処理水及び冷却水として利用するための設備稼働
  • 2000年溶剤不使用の商品「塗料と着色剤」ラインナップを販売開始
  • 2002年世界環境デーに、ドイツ連邦共和国首相の招きによりベルヴュー城で講演
  • 2005年30平方メートルの太陽光発電設備、21平方メートルの太陽熱発電設備を初運転
  • 2005年~現在カーボンニュートラル(排出した二酸化炭素を他で吸収すること)を毎年達成
  • 2011年二酸化炭素排出量ゼロの壁用塗料及び漆喰を販売開始
  • 2012年管理有機栽培により得られたオイルや油脂類を製品に使用し、諸機関からオーガニック認証を受ける
  •  エコサートにてAURO社のクリーニング及びケア製品の多くが認証される
  • 2013年AgBB評価機構と呼ばれるドイツの厳しい基準に適合し、またドイツ建設技術研究所・DIBtから認証を受けた、あらゆる分野の技術を応用した未来志向の商品を提供する初めての塗料メーカーとなる
  • 2016年日本法人「アウロジャパン株式会社」を設立
  • 2017年独自のウォールペイント用自動調色システム導入し、天然原料のみを使い790種類の色味を展開

アウロの自然塗料とは

AURO社のテーマ

「植物」→「原料化」→「製品化」→「販売・使用」→「微生物による分解(堆肥化)」→「植物」のサイクルを永続的に維持
1983年の創業から45年以上にわたりAURO社はサスティナビリティ(持続可能性)を追求してきました。AURO社が実践するサスティナビリティとは、図のように「植物」→「原料化」→「製品化」→「販売・使用」→「微生物による分解(堆肥化)」→「植物」のサイクルを永続的に維持することです。これはAURO製品が使用後に廃棄されても人や環境が汚染されないことを意味します。

AURO製品は基本的に100%天然原料でつくられ、乾燥させた製品および製品が塗られた全ての木材は使用後、簡単に堆肥化することができ、これにより自然界の物質のサイクルに還ります。原料の循環は未来に対する投資であり、重要なテーマです。また、原料の植物は栽培中に二酸化炭素を吸収するので、その製品が焼却廃棄されたとしても二酸化炭素を新たに大量放出することにはなりません。

化学者であった創業者のヘルマン・フィッシャー博士が40年ほど前に、石油を一切使わず完全にオーガニックで再生可能な天然素材だけを原料に日用品を生産する「サスティナブルで環境に優しい化学」を掲げたときは、当時としては革新的過ぎて受け入れられず、懐疑的どころか嘲笑さえされました。

しかしその後、石油化学製品の使用で健康被害を受けたり懸念したりする人々の支持を得てAURO製品の使用者が徐々に増加するとともに広く認知されるようになり、現在ではDIY雑誌や消費者雑誌の実施する製品テストでの優れた結果がフィッシャー博士の提唱した新しい概念の正しさを証明しています。
生態系(Ecology)・持続可能性(Sustainability)・革新(Innovation)・透明性(Transparency)という4つの価値を正しく組み合わせて統合
サスティナビリティという考え方が科学的原理に基づいているように、AURO社の理念も厳格な科学的基準を守ることで形成されてきました。この科学的アプローチはAURO社固有の基礎を支えるものです。

生態系(Ecology)・持続可能性(Sustainability)・革新(Innovation)・透明性(Transparency)という4つの価値を正しく組み合わせて統合することで、市場を納得させサスティナブルな方法で製品を世に出すことが可能になるのです。

AURO社は常に未来を見据えています。サスティナビリティという概念の正当性は、今この時点ではなく将来証明されるものだからです。サスティナブルなつながりや仕組みを持つ生態系は、新たな試練に柔軟に反応することで生き残ってきました。この仕組みは、長期的には進化と呼ばれます。AURO社は、このような生態系から常に刺激を受け、またその摂理に従わなければならないと考えています。

サスティナビリティの木

AURO社の環境問題への取組みは、単に「原料に石油を使用しない」ということにとどまらず対象は人・水・空気・土など多岐にわたっています。消費者・生産者・従業員の安全、原料となる植物の安全性、製造過程で発生する二酸化炭素や廃棄物‥‥これらの課題をひとつずつクリアすることによりサスティナビリティを追求した成果として、図(サスティナビリティリの木)のような果実が得られているのです。 サスティナビリティの木

  • カーボンフットプリントカーボンフットプリント事業活動によって生じる二酸化炭素の総排出量に基づき、排出された二酸化炭素を吸収するのに必要な木の本数を算出して毎年数千本を植林しています。2007年に塗料製造業者として初めてカーボンニュートラル企業に認定されました。
  • 原料のフェアトレード原料のフェアトレードジャングルの奥地など辺境で栽培される原料を使用する際、その原料の供給者に対してILO(国際労働機関)の規範に則り、児童労働の廃止、最低労働賃金の保証、最低限の労働環境の確保、組合結成の自由・賃金交渉の権利の保障などを遵守しています。
  • グリーン電力・天然ガスを使用グリーン電力・天然ガスを使用水力発電と太陽光発電による再生可能な電力だけを使用し、天然ガスは暖房設備・工業用水設備・ボイラーにのみ使われます。天然ガスは燃焼すると二酸化炭素と水になり、排出した分の二酸化炭素は植樹により補完されます。
  • 自然保護連盟“NABU”との協力自然保護連盟“NABU”との協力AURO塗料に含まれる天然原料のほとんどは植物由来ですが、採集によって植物相を損なうことなく生態系のバランスを維持するため、ドイツ自然保護連盟(NABU)の環境およびサスティナビリティに関する理念を実践し、最良のパートナーとして緊密に協力しあって環境保護に貢献しています。

AURO社の3つのこだわり

「持続可能性」の対極にあるのが石油に代表される枯渇性資源です。石油は限りある資源であるだけでなく環境にとっては有害で、最終的には私たち人間にもその害が及びます。AURO社は、厳選した天然素材によるサスティナブルな製品づくりのみならず、エネルギー・配送・設備・排出物など生産にかかわるあらゆる面での環境保全にこだわりを持っていて、製品を生産するために必要なキログラムあたりのエネルギー・原料・水の消費量の削減を常に目標に掲げています。

1つ目原料へのこだわり
国際オーガニック認証を取得しているAURO社が石油の代わりに使用するオレンジ・ヒマワリ・亜麻・トウゴマなどの植物原料は、すべて厳格な事前検査を受けた契約農家で無農薬栽培されています。また、可能な限り環境に配慮した方法で植物や鉱物から採取された原料を使用するようにしています。

AURO社は再生できない原料から作られる製品を取扱品目から減らしていく努力を継続的に行っています。原料として優先して使うべきは、何千年にもわたり伝統的に人類が使用してきた天然由来の素材なのです。

使用する全ての原料の情報は製品ラベルまたはウェブサイト上に記載されているので、消費者はどの製品にどの原料が使用されているかを簡単に知ることができます。
2つ目製品へのこだわり
AURO社ではコーティング、クリーニングおよびケア・メンテナンス製品を取り揃えており、建築・補修・家庭・趣味・庭仕事といったほぼ全ての分野で使用することができ、全ての製品が生物・鉱物由来の原料により生産されています。

製品開発の際には、最初に生態系に関する基本的な課題を考慮し、その製品が社会的・個人的にどんな意味を持つのか、消費者や社会、環境に対して短・中・長期それぞれにどのような影響を及ぼすのかを検討します。また、新たな方法により製造を開始する際には、関連する専門部署において環境への影響や技術的特性を吟味します。

AURO製品のほとんどはドイツ国内または隣国オーストリアの工場で生産していて、原料を最大限に活用し短期間で生産することにより無駄のないサスティナブルな生産を実現しています。
3つ目環境へのこだわり
AURO社が使用するグリーンエネルギーの大半はノルウェーで水力発電により生産された原産地証明書付き電気で、この水力発電と、本社屋上に設置された太陽光パネルの発電による再生可能なエネルギーだけを使用しています。諸外国への配送では、大気汚染に繋がる航空便の使用を極力控えてコンテナ船で運搬し、カーボンニュートラルな方法で商品を配送する信頼のおける配送業者と提携することにより、二酸化炭素の排出を抑えています。

販売店に対しては、使用期限切れあるいは破損したり傷んだりした製品を回収して適切に処分するという特別なサービスを提供しています。また、廃水処理設備から排出される塗料及びニスの汚泥は近郊の堆肥化工場に運ばれ、他の堆肥と混合されることで自然のサイクルに戻ります。

AURO社では、雨水タンク設備を地中1.5メートルの深さに設置して溜めた雨水を利用することにより都市用水の使用量を大幅に削減しています。さほど高い純度を求められない冷却水やトイレの水、敷地内に設けた緑地の植物の水やりには雨水取り込み設備で得た水を使用します。職場は、労働医学的な見地から安全を確保する仕様に基づいて設計されています。実験室と事務所エリアでは建築生態学の考えが取り入れられ、具体的には無垢材で作られた家具が設置されています。

生活との調和

AURO社の製品は「建築用の塗料やワックス、接着剤等」と「ハウスケア用品(お掃除用品)」に大別されます。植物化学のスペシャリストが45年以上の歳月をかけてつくりあげた結晶ともいえる製品は、エコ性能や安全性だけでなく高い品質と耐久性を兼ね備えています。AURO製品から生まれる優れた居住スペースとの調和をぜひ体験してみてください。

  • ワックス ワックスAURO社のワックスは100%天然原料で構成されており種類も豊富です。「基材(下地)の状態」「用途」「仕上がりの質感」等によって適材適所な使い分けが必要となりますので資料を参考にお選びください。不安な場合はお気軽にお問い合わせください。直接肌に触れる床の安全性は、そこに住む人々の健康・免疫力に、目に見えないかたちで影響を及ぼします。子供部屋や寝室、リビングなど、家族が長い時間過ごすスペースにだけでも安全なワックスをお使いください。
  • 接着剤接着剤シックハウスの主因は「接着剤」であることはご存知でしょうか。現代の住宅事情では一般的に「壁」「天井」「床」等に壁紙やクロスが採用されるため大量の接着剤が使用されます。小さな建物では数十キログラム、大き目な建物になると数百キログラムにもなります。塗料は目に見える部分に使われるため安全性が問われますが、接着剤は隠れてしまうため見過ごされがちです。AURO社には最先端植物化学を応用した優れた天然の接着材がございます。
  • 塗料塗料「木部用の塗料」と「塗り壁材(ウォールペイント)」をご用意しております。AURO社の塗料は基本的に天然原料のみで構成されているため、作業中に不快な臭い(石油臭)を放散しません。そのため「生活しながらでも作業ができる」、「子供と楽しくDIYしました」「家を新築し住み始めたばかりですが、空気がキレイであることが実感できます」という感想をたくさんいただいております。
  • ハウスケア用品ハウスケア用品AURO社では自然塗料の他に「食器用の洗剤」や「カビ取り剤」、「フローリングのメンテナンス製品」等、お掃除に役立つ製品が充実しております。もちろんすべてAURO社の理念「サスティナビリティ」に基づいて製造されておりますので、100%天然原料で構成され人や環境に負担をかけません。毎日のお掃除を安全に気持ちよく行えます。

AURO製品に関するあらゆるレベルでの包括的なアドバイスが受けられます。AURO社は、製品ラベル・安全データシート・カタログ・ウェブサイトなどで製品に関する情報を提供し、詳細な情報が必要な場合は、専門販売店や輸入業者および代理店などでも対応しています。

サスティナビリティレポート さらに詳しい情報をお知りになりたい場合は、当社発行の冊子「AUROが創る自然な暮らし」を併せてご参照ください。ご希望の方には無償でお送りいたします。

製品ラインナップ

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接着剤室内の壁・天井は面積が大きいため住人の健康を左右する重要な要素です。「壁紙用の接着剤」こそ天然原料で安全安心なものをお選びください。DIYも可能です。
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